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2021/03/08

ICT朝会

| by kanri
3月11日を前に、今朝のICT朝会では、「東日本大震災から10年」の話をしました。

10年前の3月11日、高学年の人はまだ1歳2歳と幼く、低学年の人はまだ生まれる前のことです。2011年3月11日午後2時46分、大地震と巨大津波が東日本一帯を襲いました。この東日本大震災では、2万人近くの方が亡くなられたり行方不明になったりしました。あれから10年の歳月が経過し、メディアは被災地の新しい姿を映してそれぞれの場所で歩みを続ける人々の今を伝えています。
私はこの朝会で、東日本大震災から10年のことをみなさんにどう伝えようかと考えてきました。悲惨なことばかりでも苦しくなってしまうし、真実のほんの一端しか自分は伝えられないからです。でも、先日テレビで「何が生と死を分けたのか」という番組を見て、これは皆さんに伝えたいと思いました。
それは、「多くの命を救う避難行動があった」ということです。「よし、逃げようと最後の意思決定ができない人が多い。その人たちが何をきっかけに行動できたのか。危機に気付いた人が他の人にも呼びかけていち早く避難を始めた。災害に絶対の安全はないから、一旦避難してさらに避難して助かった人が大勢いた。率先避難の役割。避難は連鎖する。見えないつながりによって救われた人がたくさんいた。自分が避難することでみんなが避難する。大声で避難を呼び掛けながら逃げる」危機管理は常に最悪の事態を想定するのが鉄則、という言葉も強く心に残っています。
この地方で近い将来起きるといわれている「南海トラフ巨大地震」は多くの被害が出ると言われています。みなさんも、こうした機会に、自分の「避難経路や避難場所」「家の中の安全対策」を確認してみてください。
さて、来週の金曜日は卒業式。みんなの頑張りのおかげで今、北山小は温かい雰囲気に包まれています。卒業・入学の季節は不安が多いですが、新しいことを始めるにはあとひと踏ん張りの大きなエネルギーがいります。準備は悲観的に周到な準備を、本番は楽観的に臨機応変に。何事もきっと乗り越えられます。

09:54 | 行事等